閣議・閣僚懇談会の開催時間は1回平均13分56秒でした

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 2014年4月から、閣議・閣僚懇談会の議事録作成と公表が始まりました。それまで議事録は作成されて来なかったことを思えば、大きな前進です。

 これまで、閣議の決定は署名(花押)によっているため、伝聞情報として署名をしている「サイン会」と揶揄されることもありました。その閣議の場にいるのは、閣僚と副官房長官、内閣法制局長官のみで、事務方も不在とされています。だから、閣議の実態を確認する方法は、閣議に参加をしている人からの伝聞に拠らざるを得なかったわけです。

 閣議とそれに続いて開催される閣僚懇談会の議事録が作成・公表されたことで、いったい閣議とはどんなものなのか。防衛装備移転三原則、集団的自衛権の容認、特定秘密保護法の運用基準と、閣議決定という言葉とともに大きな方向転換や大事なことが決められてきています。議事録から、外形的に閣議等とは何かをまとめてみました。

 「閣議・閣僚懇談会の開催時間は1回平均13分56秒でした」(2014/11/17)

 2014年4~9月の半年間の間に開催された閣議・閣僚懇談会は50回で、その概要は以下の通りです。

 ○閣議等(50回分)の平均開催時間は 13分56秒
 ○閣議等開催時間の最長は24分、最短は5分
 ○閣議案件は50回で1,001件。379件は国会提出案件で、そのうち327件は
  国会議員の質問主意書に対する答弁の決定
 ○閣議(49回分)の発言総数は閣議が190件、閣僚懇談会が77件、合計で
  267件。1回の平均発言数は5.45件。また、登録外発言とみられるものが
  24件で、すべて閣僚懇談会での発言。
 ○非公開となった閣議、閣僚会議の内容は0件


 閣議等の時間は非常に短く、実施的な意見交換や政策形成はここでは行われていません。閣議決定の内容の妥当性を検証するには、閣議に至るまでの政策形成プロセスの記録化と公開が必要になります。集団的自衛権の容認に関する閣議決定も、決定内容の読み上げの時間が多くを占め、実質的な意見交換等はその前の会議も含めてないので、換言すれば、閣議決定とは、関係省庁との調整がそこまで整ったということを意味するわけです。重要なのは、閣議決定前の調整過程です。この部分の情報公開はさらに求めていく必要があります。
 
 なお、 閣議等の議事録の作成・公開についての検討は、「閣議議事録等作成・公開制度検討チーム」で2012年7月からはじまり、閣議の議事録を作成し、30年間は情報公開法による開示請求の対象とせずに保管し、30年を経過したら原則として国立公文書館に移管の上、公開をするという考えが取りまとめられています。現在行われているものは、閣議等の議事録を作成し3週間後に公表するが、公表時点で公開できない内容が議事録に含まれている場合はその部分を削除するという運用です。削除箇所はわかるように記載をされますが、公式の議事録から削除をしてしまうため、この部分は記録として残らないことになっています。

 閣議議事録等作成・公開制度検討チーム
 
 なお、議事録から不開示情報が削除されることについては、以前に以下の要望をしています。

 非公開情報は記録しない議事録はもはや議事録とはいえない  閣議・閣僚懇談会の議事録作成に関する要望書

 

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