[ブログ] LINEから届いた本人開示請求方法の問合わせへの返事は「教えない」ということらしい

 LINE社に個人情報保護法に基づく本人開示の方法の質問したところ、半ばクレーマー扱いしているのはないのかという問い合わせがきて驚き、それでも質問への返事をしたところ、今度はまともな質問項目が返ってきた。

 その問い合わせが「本人開示請求を行いたいサービス名」で、やっと日本語通じた!と思って4項目挙げられていたうち3項目を特定して返事をしたところ、今度は意味不明な返事が返ってきた。

その返事が

セキュリティ&プライバシーの記載内容の解釈について、個別のご案内は行っておりません。

お客さまのご期待にそう回答とならず心苦しいかぎりでございますが、何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。

セキュリティに関する内容については、以下をご確認ください。

▼セキュリティ&プライバシー
http://linecorp.com/ja/security/

というもの。かなり驚いた。

 開示請求をしたいということが、「セキュリティ&プライバシーの記載内容の解釈」なのかなあ。全然違うと思うけど。結論的には、このままだと開示請求なんて受け付けていない、個別の問い合わせに回答する義務はないという意味になっていまうのだけど…

 LINEの個人情報保護は大丈夫なのかなあ。この間、たくさん自治体や国と新型コロナ対策で協働しているけど、そもそもユーザーに対しては法律で定めた権利行使を妨害することがカスタマーサービスの方針か、あるいはそういうマニュアルが出回っている可能性があるということなのかもと受け取らざるを得ない。

 仕方がないので、個人情報保護委員会の窓口にも電話してみようと思う。ここの対応がどんなものであるのかを知る良い機会でもある。それより、なんでこの程度のことにこんなに時間がとられて、かついろいろ手を尽くさなければならなのかの意味がわからない。悪いカスタマーサービスの見本のような展開に、LINE社に本人開示請求がこれまでできた人がいるのだろうかと、心底疑問に思う。(三木由希子)