情報公開クリアリングハウスは、その前身の団体の発足から数えて30年以上、誰でも使える仕組み、誰に対しても保障されている権利としての情報公開制度にこだわり、市民の知る権利の保障を求めて活動をしてきました。
情報は、共有され利用されて初めて意味を持ちます。政府や自治体、議員が何をしてるかを知ることは、時には怒りや失望をもたらし、時には新たな問題や課題を発見をもたらします。そこから、政府や自治体、社会を変えるための行動がはじまります。どんなに問題や課題があっても、政府や自治体はなくなりませんし、議員がいなくてもよいということにはなりません。いかにより良い組織、議会にするかが重要です。この「より良い」とは徐々に達成していくものであって、わかりやすいものではないかもしれませんが、情報公開を進めることは、このより良さを求めることに他ならないと考えています。
多くのことはできませんが、情報公開クリアリングハウスは、情報公開にこだわることで、より良くするために少しでも貢献したいと考え活動をしています。情報公開を前提にした組織とは、説明し理解される仕事をし、その仕事についての説明責任を果たすことができ、そのためにも文書・記録が作成され、そしてその文書や記録を元に政策検証などを行いより良い政策判断を目指すものであるべきだからです。
そして、情報公開はそれを求める個人やNPO、報道機関、ジャーナリストなど、知るから行動し発信する人の存在なしには、達成し得ません。私たちと活動をともにし、関心を寄せ、活動をしてくれる人が多いほど、情報公開を進めることができます。みなさまのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス
理事長 三木 由希子