「大気拡散シュミレーションによる時系列大気中放射性物質濃度マップの整備」報告書

 環境省が、日本原子力研究開発機構に委託して行われた「大気拡散シュミレーションによる時系列大気中放射性物質濃度マップの整備」に関する成果報告書が情報公開請求により公開された。

 日本原子力研究開発機構は、SPEEDIとWSPEEDIを適用して、福島第一原子力発電所の事故により環境中に放出された放射性物質の環境中移行の詳細解析進めているとのことで、このうち、本件ではWSPEEDIを詳細な大気拡散解析に適用して、線量推計に必要な大気中放射性物質濃度の時空間分布データベース、大気拡散シュミレーションにより構築することを目的にしているとある。ここで推計される線量は、福島県等の住民の健康リスク評価を行うための基礎データとなることを見込んでいるようで、ヨウ素等の短半減期核種による内部被ばく線量を推計するために用いられるようだ。別に委託されている、「内部被ばく線量評価システムの開発」で用いられるデータを整備するということになるようだ。

【情報公開文書】
 「大気拡散シュミレーションによる時系列大気中放射性物質濃度マップの整備」成果報告書
  ※原本はカラーコピーで取得。カラー版での入手を希望される方は事務局までご連絡ください。

開示請求 2013年6月4日付
開示決定 2013年8月2日付
決定者 環境大臣
決定内容 一部開示