原子力マネーと大学―東京大学の寄付・共同研究・受託①

 福島第一原子力発電所の事故以後、いわゆる原子力村の濃密な人・お金の結びつきが改めてクローズアップされた。人とお金の問題の一端を明らかにしようと、情報公開請求の対象となる国立大学に対して、寄付、受託、共同研究に関する情報を公開請求をし、分析した結果、世に出たのが毎日新聞の「この国と原発 第4部」だ。以下から、記事を見ることができる。

この国と原発:第4部・抜け出せない構図(毎日新聞)
http://mainichi.jp/feature/20110311/konokunitogenpatsu/archive/news/2012/index.html

 ここに掲載するのは、そのもとになった情報公開文書だ。東京大学が受け入れた外部資金(寄付、受託)と共同研究について、工学系研究科、アイソトープ総合センター分が公開請求され、一部公開されている。原子力マネーに限らず、請求時点で存在するものが公開されているため、膨大な文書量だ。ここから、原発に関係するものを抜きだし、整理してようやく原子力マネーの状況の一端が見えてくる。

【情報公開文書】

○東京大学大学院工学系研究科・工学部寄付一覧

○東京大学大学院工学系研究科・工学部受託研究一覧

○東京大学アイソトープ総合センター

開示請求 2011年10月6日付
開示決定 2011年11月4日付
決定者 国立大学法人東京大学総長
決定内容 一部開示

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