2011年1~8月まで開催されていた「秘密保全法制のための法制のあり方に関する有識者会議」。この会議での配布資料と議事録の情報公開請求を行ったところ、議事録は作成していないことを理由に不存在となりました。
この決定に対して不服申し立てを行っていましたが、2013年10月31日付で、情報公開・個人情報保護審査会が答申を出しました。内容は、不存在決定妥当というものです。
有識者会議は非公開で開催され、会議の簡単な議事要旨(A4で2、3枚)が作成・公表されています。それ以外に議事内容を具体的に記録したものは存在しないとして不存在決定となっていました。これについて審査会は、
①有識者会議の議事要旨を作成するために職員が発言者名・発言内容等のメモを作成していた
②メモはは組織的に共有実態がないと判断しており、個人メモである
③議事要旨作成後に廃棄しており、その説明に特段不自然・不合理なところがない
ことで不存在決定妥当と答申しています。以下、この件についてリリースをしました。
情報公開・個人情報保護審査会答申
「秘密保全法制のための法制の在り方に関する有識者会議等の議事内容が分かる文書の不開示決定(不存在)に関する件(平成25年(行情)諮問第146号)」
リリース
「「秘密保全法制のための法制のあり方に関する有識者会議」議事録の不存在決定に対し情報公開・個人情報保護審査会は不存在決定妥当と答申-発言者名・発言内容のメモは個人メモで行政文書ではないとも」